投稿者「吉岡幸雄」のアーカイブ

桔梗(ききょう)

この原稿を書いているのは7月13日、早いところではもう桔梗の花が咲いている。今年の季の移ろいが早いだけではない。ここ十年、二十年はすっかり真夏の花になっているようである。 だが、桔梗は秋の七草の一つで、江戸時代の琳派の絵 … 続きを読む

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朝顔(あさがお)

もうすぐ7月、朝早く起きると朝顔の花が開いていて、その姿を見ると日々の暑さで辛い身体も、少しなごむような気がする。江戸時代に随分改良されて大きな花になったようであるが、もともとはもう少し小さく可憐な花であった。 朝顔の花 … 続きを読む

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朱華(はねず)の色

私の染工房の庭にザクロの花が咲いている。新緑の小さな葉のかさなりのなかに、鮮やかな黄味のかかった赤色に、通りかかる人も眼をうばわれるのか、立ち止まっては眺めていく。今年は、例年より早く咲いて、もう散りかけのものもある。そ … 続きを読む

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常夏(とこなつ)

暑い京都の夏をどのようにすごすか。これは現代だけではなく、千年以上も前の都人もそうだった。それを如実に表現しているのが『源氏物語』の「常夏」の帖である。平安時代の寝殿造りの屋敷のなかには池が造られ、小川が流れていた。そこ … 続きを読む

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杜若色(かきつばたいろ)

五月の中頃をすぎると、杜若の花便りあちこちから聞こえてくる。剣を立てたような深い緑の葉の重なりのうえに、わずかに赤味をおびた紫の花がのったように咲いている。 京都であれば、上賀茂神社の末社、大田神社の群生がよく知られてい … 続きを読む

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