季の色」カテゴリーアーカイブ

煤竹色(すすたけいろ)

夕闇がせまるころになると、だんだんと冷え込みがつよくなって、火が恋しくなる季節になってきた。 ひと昔前まで、田舎の家に行くと、囲炉裏が切ってあって、そこに薪と炭火があかあかと燃えていて、自在カギがつるされ、白い煙がゆっく … 続きを読む

カテゴリー: 季の色
タグ: ,
煤竹色(すすたけいろ) はコメントを受け付けていません

朱色(しゅいろ)

秋の正倉院展が近づいてきて、胸がときめいている。というのも私の染織の仕事のお手本が飛鳥・天平の遺宝であり、それらをじかに見ることができる喜びがあるからだ。 正倉院に遺された色彩と形は、現代の美とデザインをはるかに超えてい … 続きを読む

カテゴリー: 季の色
タグ:
朱色(しゅいろ) はコメントを受け付けていません

夕顔の色

奈良の知人の邸へ、夕顔の花が咲くのを見にいったことがある。まだ立秋まではひと月ほどある七月の上旬のことだった。陽が傾いて夕顔の花が咲くのを待っていた。 暑さのなかで、しおれていた花が、少し涼やかな風が吹くようになると、緑 … 続きを読む

カテゴリー: 季の色
タグ:
夕顔の色 はコメントを受け付けていません

桜鼠(さくらねずみ)

京都の洛南に墨染というところがある。 この前も東京から来られた人と車に同乗していて、そこを通った折に、昔はこのあたりで墨で染物をしていたのですかと、尋ねられた。そうではなくて、地名は次のような歌に由来しているのである。 … 続きを読む

カテゴリー: 季の色
タグ: ,
桜鼠(さくらねずみ) はコメントを受け付けていません

桃染(ももぞめ)

三月三日は、「桃の節句」雛祭である。京都では旧暦にしたがって四月に行なわれることが多い。 今日では雛壇に有職風な雛が並び、その下に五人官女などと雛道具が、豪華に並ぶのが当たり前のようになっているが、本来の三月三日の節句は … 続きを読む

カテゴリー: 季の色
桃染(ももぞめ) はコメントを受け付けていません