蓼藍の一番葉の刈りとり


立秋もすぎて、日ごとに秋の気配が感じられるようになりました。

今年は、5月、6月の気温がわりあい低く雨も少なかったので、藍の生長がかなり遅れていました。というのは、小雨なのは蓼藍の栽培にはよくないのです。周知のように、藍は「水藍」とも呼ばれるように、川の三角州や水田のような充分に湿り気のあるところによく育つ性質をもっているからです。

私どもの工房の近くでも田圃に植えてもらっているので、水を早い時期から引いていただいて、ことなきを得ました。

毎年なら、7月20日ころから刈りとるのですが、今年は10日ほど遅く、8月末になった現在、ようやく一番葉の刈りとりが終わるという状況です。

刈りとった葉は、生葉染めに使います。それから大きな水槽に入れて、藍の色素を抽出して剥いで沈殿させて保存しておくのです。


カテゴリー: 工房の季節便り
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